グラップラー刃牙(作 板垣恵介)
言わずと知れた格闘技漫画の金字塔です。この漫画にはなんと!”テンプレート”が出てくるのです。
テンプレート療法とは、厚みのあるマウスピース(テンプレート)を入れて、さまざまな症状を改善するという治療法です。作中では身体機能が30%アップする秘密兵器として登場します。
かみ合わせと身体は深い関係があることはよく言われていて、テンプレート療法だけではなく、さまざまな治療法があります。
この作者がテンプレート療法のことを知っているってことは格闘技界でテンプレートを使用した事例が実際にあったのでしょうか?不勉強のためそのあたりのことは知らないのですが・・
GANTZ (作 奥浩哉)
非常に緻密な絵でヒットしたSF漫画です。
本筋にはあまり関係ないのですが、不良がケンカ相手の歯を抜くシーンがあります。この歯はいったいどこの部位の歯なのでしょう。下顎前歯を抜いたように見えますが・・下顎の前歯はこんな形していません。
といいますか、例えぐらついた歯でも、素手で抜歯するのはなかなか困難です。なにげにこの不良はスゴイですね・・(歯医者の息子という設定ではある)
抜いた歯をコレクションしているようですが、抜いた歯には血液や軟組織がついているのでこんな保管の仕方をすると超臭くなります。
このツッコミどころと精密な絵とのギャップがイイですね!
ろくでなしBLUES(作 森田まさのり)
ジャンプ黄金期の不良漫画です。
ケンカをして主人公の奥歯が折れるシーンです。相手のパンチがいかに強いかを示す演出ですね。おそらく下顎の6番(第一大臼歯)だと思われますが・・もし、このように何らかの原因で歯が抜けてしまったら!抜けた歯を持って急いで歯医者に行きましょう!運が良ければ再植できる可能性があります。牛乳につけて持ってくるとかなんとか言われていますが、牛乳買ってくる暇があるなら1秒でも早く最寄りの歯医者に駆け込むことです。今は歯医者なんてどこにでもあります。
とはいえ、このシーンでは根の部分で折れてしまっているようですね・・この折れ方だと再植は厳しいかもしれません。大事な奥歯を十代で失うのは本当に残念です。
ほたる 真夜中の歯科医 (作 高田靖彦)
これは珍しい歯医者のマンガです。医者のマンガは散見されますが歯医者のマンガなんてほぼないですね。
とはいえ医者マンガもほとんどが外科ですけど。
歯科には生死に関わる緊迫感が少ないということで、歯医者が関わるちょっといい話、人情モノマンガとなっています。
ですが、歯医者をちゃんと取材したのか、各エピソードに出てくる歯科疾患はリアリティのあるものとなっています。
診断の難しい歯根破折が出てくるエピソードは歯医者なら「あるある」と頷いてしまうのではないでしょうか。
ただ惜しむらくは、病気を説明する模式図があまりに不正確なこと。(左図 歯の解剖図がいけてない・・)
ストーリーには関係ないのですが歯医者的には気になってしまいました。